SHIPS 2026AW 展示会レポート:秋冬の最新トレンドと「Heritage Emotion」を読み解く
まだ夏の陽光が眩しく、暑さが色濃く残る季節。しかし、一歩足を踏み入れたSHIPSの2026年秋冬内覧会会場は、すでに深まりゆく秋の情緒と、新作を待ちわびるファッショニスタたちの熱気に包まれていました。
公開日時: 2026年8月30日 5:19 · 更新: 2026年9月27日 22:48
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1. イントロダクション:一足先に秋を感じる展示会場から
まだ夏の陽光が眩しく、暑さが色濃く残る季節。しかし、一歩足を踏み入れたSHIPSの2026年秋冬内覧会会場は、すでに深まりゆく秋の情緒と、新作を待ちわびるファッショニスタたちの熱気に包まれていました。
「まだ秋服なんて考えられない」――そんな声も聞こえてきそうですが、実はこの時期に秋冬のムードを先取りすることこそ、大人のファッションの醍醐味です。ふんわりとしたニットの質感や、重厚なツイードの風合いに触れる瞬間のワクワク感は、何物にも代えがたいもの。今季、私たちが最も注目すべきは、単なるトレンドの踏襲ではなく、心に響く「物語」を感じさせる服たちです。SHIPSが提案する2026AWの世界を、エディターの視点で詳しく紐解いていきます。
2. シーズンテーマ解説:「Heritage Emotion(ヘリテージ・エモーション)」
今シーズン、商品部の上田氏が掲げたテーマは「Heritage Emotion(ヘリテージ・エモーション)」。
これまで主流だった控えめな「クワイエット・ラグジュアリー」から一歩進み、今季はより個人の内面や感性を表現する「エクスプレッシブ・クラシシズム(表現豊かな古典主義)」へとシフトしています。
- **Heritage(ヘリテージ):** ツイード、チェック、トラッドなシルエットといった、SHIPSが大切にしてきた普遍的で歴史のある要素。
- **Emotion(エモーション):** それを手にとった時に湧き上がる高揚感や、現代の空気感を反映した「着たい」という直感的なエモーション。
この二つが融合することで、伝統的な安心感がありながらも、袖を通すと新鮮な驚きがあるコレクションが完成しました。単に「良いもの」を着るだけでなく、それが今の自分をどう彩り、どんな気分にしてくれるのか。そんな「感情」にフォーカスした提案が、今季のSHIPSらしさの核となっています。
3. 注目トレンド1:秋冬も主役の「レース」と進化する「ツイード」
今季のスタイリングを象徴するのは、マニッシュな中に宿る圧倒的な女性らしさです。
レースの活用
春夏に引き続き、レーストレンドは秋冬も止まりません。今季のキーアイテムは、ブランドUhr(ウーア)のレースシャツ。大きなセーラーカラーのような襟が特徴で、あえておじさんっぽさのあるチェックジャケットのインナーに忍ばせるのが正解です。襟を外に出してレイヤードすることで、甘さと硬さの絶妙なコントラストが生まれます。
大人のツイード
「都会的な大人の女性」を体現するツイードは、よりリラックスした表情へと進化しました。
- **ラメ入りスカート:** 繊細なラメを織り込み、重くなりがちな秋冬の装いに都会的な煌めきをプラス。
- **ニットカーディガン風ジャケット:** 従来のツイードジャケットのような堅苦しさは一切ありません。ニット特有の柔らかな落ち感があり、肩肘張らない「大人の抜け感」を演出します。デニムでカジュアルダウンしても、決して品を損なわない、まさに今季を象徴する一着です。
4. 注目トレンド2:触れたくなる「ふわふわ素材」と「シアー感」のニット
冬の主役であるニットは、視覚と触覚の両方で楽しむバリエーションが揃いました。
- **フォックス×カシミヤ混ニット:**
* 思わず頬ずりしたくなるほどの驚異的な柔らかさ。
* 驚くべきは、上下逆さまにしても着られる2WAY仕様。紐を垂らせばベアトップ風のビスチェになり、シャツとのレイヤードも自在。早い時期から「エモーション」を感じられるアイテムです。
- **Batoner(バトナー)別注:**
* 毛足の長いモヘア素材を使用しながら、あえて編み目を大きくして「シアー感(透け感)」を出した柄ニット。ほっこりしがちなモヘアに都会的なエッジを効かせた、SHIPSだけのスペシャルモデルです。
- **Harley of Scotland(ハーレー・オブ・スコットランド)別注:**
* ブランドEleve(イレブ)を加えた豪華なトリプルコラボレーション。
* 絶妙なVネックの開き具合が、首元に女性らしい色香を添えます。パープルやイエローといった発色の美しさは、暗くなりがちな秋冬のワードローブを華やかに彩ってくれます。
5. マストバイ・アウター:SHIPS別注モデルのこだわり
冬の顔となるアウターは、テクニカルなこだわりが詰まった別注モデルが群を抜いています。
- **Barbour(バブアー)「SPEY」別注:**
* 短丈で人気の「SPEY」をベースに、裏地で遊び心を表現。背中側にはSHIPSオリジナルの「ネイタンチェック」を、前面にはBarbour定番のチェックを配した贅沢なダブルチェック仕様です。脱いだ瞬間に見えるこだわりが、所有欲を満たしてくれます。
- **FIKKA(フィッカ):**
* スタッフが「魔法のコート」と絶賛するのが、このラグランスリーブコート。肩のラインを拾わず、どんな体型の方でも華奢に見せてくれる計算されたシルエットが魅力です。
* 別注カラーの「赤みブラウン」は、ボルドーのような深みがありつつ、どんな色とも馴染む万能カラー。一着で今年顔になれる名品です。
6. アクセサリー&フットウェア:細部に宿る「キラキラ」と「抜け感」
「Heritage Emotion」を完成させるのは、自由な発想で取り入れる小物たちです。
- **Chuu(チュー):**
* 今季から展開されるこのブランドは、全てがKelfree(ケルブリー/ニッケルフリー)。
* リーズナブルながら洗練されたシルバーメッキの輝きは、今の気分にぴったり。ブランドタグをあえて付けたままにする遊び心や、リングをボタンホールに通すといった、既存のルールに縛られない使い方がスタイリングの鍵となります。
- **BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)「Boston」:**
* メンズで爆発的ヒットを記録したリベット(鋲)付きモデルが、レディスの「ボストン」でも登場。
* あえてグレーカラーを採用することで、トレンドのブラウン系コーデに軽やかな抜け感をプラス。ソックスとのレイヤードで、冬まで長く楽しめる一足です。
7. スタッフ直伝!「今すぐ取り入れられる」秋のスタイリング術
内覧会会場で見つけた、スタッフたちの卓越したスタイリングテクニックをシェアします。
- **ミリタリー×フェミニンの融合:** スタッフ田中は、無骨なミリタリーやヴィンテージの要素に、繊細なレースのキャミソールをミックス。この「相反する要素の掛け合わせ」が、今季のムードを最も手軽に表現する方法です。
- **ウエストマークで秋の質感を:** まだ服が軽い時期だからこそ、小物が重要。**Lefije(レフィエ)**のスエードベルトをプラスするだけで、スタイリングに一気に秋の奥行きが生まれます。
- **ニットの「ダブルジップ」を活用:** ニットブルゾンなどは、ダブルジップの下側をあえて開けることで、ボリュームのあるボトムスともバランスが取りやすくなり、こなれたシルエットが完成します。
8. まとめ:2026 AW、あなただけの「ヘリテージ」を見つけて
2026年秋冬のSHIPSは、伝統という揺るぎない土台の上に、着る人の感情を揺さぶるエッセンスが散りばめられた、非常にエモーショナルなシーズンです。
ツイードやチェックといった「ヘリテージ」な素材に、レースの繊細さやシルバーの煌めき、シアーなニットの質感を自由にミックスしてみてください。そこには、流行だけでは語れない、あなただけの新しいスタイルが待っているはずです。
ご紹介したアイテムは、店舗やオンラインショップにて順次入荷が始まります。公式Instagramでも最新のコーディネートを提案していますので、ぜひチェックして、この秋冬を共に歩む運命の一着を見つけてください。
Full stack 技術者