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米政府研究所、中国製LiDARのセキュリティ調査を実施中—自動運転業界が警戒

米政府の研究所が中国製LiDARのセキュリティ調査を実施中。背景には自動運転車への搭載拡大と安全保障上の懸念がある。

公開日時: 2026年8月22日 7:11 · 更新: 2026年9月27日 22:48

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中国製LiDARに何が起きているのか

米国政府の研究所が、中国製LiDAR(光検出と測距)のセキュリティ脆弱性を調査していることが明らかになりました。この調査は、アイダホ国立研究所(INL)が主導し、電気自動車(EV)および自動運転車業界の企業グループが資金を提供しているとされています。中国製LiDARは、自動運転車やロボタクシーに広く搭載されており、その安全性と信頼性が国際的な注目を集めています。

なぜ今、セキュリティ調査なのか

LiDARは、レーザー光を使って周囲の物体を高精度で検出するセンサーで、自動運転の「目」として不可欠な存在です。中国の有力メーカーであるHesai(禾賽科技)やRoboSense(速騰聚創)は、コストパフォーマンスの高さから、アメリカを含む世界中の自動車メーカーに採用されています。しかし、これらの製品に意図しないバックドアや脆弱性が存在する可能性が指摘され始めています。

特に、自動運転車は外部からのサイバー攻撃に対して脆弱です。もしも悪意ある第三者によってLiDARが遠隔操作されれば、誤検知を引き起こして事故につなげることも考えられます。国家安全保障の観点からも、インフラとしての自動運転システムの安全性が問われています。

アイダホ国立研究所の役割

アイダホ国立研究所は、米国エネルギー省の主要な研究所の一つで、核エネルギーの安全管理やサイバーセキュリティの研究で知られています。この研究所がLiDARの調査を担当することで、政府としての公式な検証が行われることになります。調査は、現在使用されている中国製LiDARのファームウェアやソフトウェアに、外部からの干渉やデータ漏えいのリスクがないかを重点的に検査しているとみられます。

この調査の資金源は、EV・自動運転分野の企業グループです。具体的な企業名は明らかにされていませんが、FordやGM、Rivian、Zooxのような自動運転車を開発する企業が関与している可能性があります。これらの企業は、中国製LiDARを搭載した車両の販売・運行を行っており、セキュリティ上の問題が自社の事業リスクになりかねないため、調査への協力を決定したと推測されます。

業界全体が影響を受ける可能性

今回の調査結果次第では、中国製LiDARの採用見直しが進むかもしれません。その場合、代替となる非中国製のサプライヤーへの切り替えが求められ、コスト増や供給不足などの課題が生じる可能性があります。一方で、調査によって安全性が確認されれば、中国製LiDARの信頼性が高まり、引き続き市場での地位を維持することになります。

自動運転の普及が加速する中、センサーのセキュリティはこれまで以上に重要なテーマとなっています。米国政府のこうした動きは、中国製の技術に対する警戒感を反映したものといえるでしょう。今後の調査結果と、それに対する世界各国の対応が注目されます。

唐

唐澤 あきら

Full stack 技術者

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